アンサンブル or  氷上のドラマ

発表会のためのアンサンブル練習にとりかかりました。


せっかく出る発表会、楽しまなくちゃ!と張り切っているうちに

ソロとデュオとトリオとカルテット、演奏することになりました。

今日はトリオの合わせ。

クーラウの名曲Op.13-2です。

細かいところまでちょっと詰めてみました。

10分程度の曲ですが、2時間たっぷり使いましたね。

音量のバランス、書き込まれていないダイナミクス、ちょっとした間の取り方、

こんな些細なことの積み重ねで良い演奏になっていくのよね、と実感しながら

充実した練習時間でした。

で、いつもなら、お楽しみの食事会…今日は無しでした。


だから、観られてしまったのです。

フィギアスケートNHK杯、男子フリー。

これもまた本当に美しい。

演技のために、不思議な切り貼り方をされているとはいえ

オペラ座の怪人・ラフマニノフのPf協奏曲・バーバーの弦楽のためのアダージオ…

すてきな曲が並びます。

良い構成・振り付けだと、音楽のピークと演技の見せ場がぴたりとはまり

とてもとても感動です。

演奏でもそうですが、確かに1回の本番の演技で順位が決まってしまうけれど、

転倒したりミスで減点されても、それまで積み上げた底力は、

かならず演技の端々で見えてきますね。

そして、その人らしさも。


完璧な演奏は本番ではなかなかできないものですが、

場を共有して下さった方々と、

音楽という媒介を通して、楽しいとか美しいとかカッコいいとか…

少しでも私達が積み上げたものを分かち合えたら嬉しいですね。