新しいブログを書く

慌ただしく10月が終わり、気づいたら寒い毎日です。

ちょっとブログを書く暇もできました。


改めて見ていると、自分の演奏会の記録はあるのに

聴きにいった演奏会の話がほとんどないですよね。

たくさんではないものの、ちょくちょく出かけていはいるのですが

たいていすぐに次のことを考えていたりするので…


今シーズンで、これは名演!!と思ったのは

9月N響Aプロ、指揮ブロムシュテット

モーツァルトのジュピターとチャイコフスキーの悲愴

ブロムシュテットのツボにはまったテンポ感、

抑制の利いたロマンチックさ、緻密なアンサンブル作りで、

一見、アマオケのようなプログラムが見事に引き締まり、

爽快感と満足感が残る演奏会でした。

私としては特に、モーツァルトの最後のフーガが忘れらません。

あんなに自由なのにぴたりと息が合い、色彩感にあふれ

音楽が放つ推進力で自然に展開していく様は感動ものでした。

ああいうアンサンブルの中に入って演奏してみたい!

と思わずにはいられませんでした。

しかしブロムシュテット、若い!


10月のN響も我が家では人気者のノリントン指揮

オールベートーベンで、レオノーレ1番、Pf協奏曲1番、Sym.7番

ピアノは若手で素晴らしくキレるテクニックのピエモンテージ

楽しかった!

いつも謙虚なノリントンさんは、お客さんを楽しませてくれることにかけても

超一流で、演奏後の1コマお客さんサービスがとってもチャーミング。

今回も上品に(?)笑いを取っていました。

もちろん、演奏も!

ノンビブラート・残響の少ない硬いティンパニ、と古楽スタイル。

でも、方に力の入りすぎない硬さと、程よい甘さの手綱使いで

いつものように新鮮な響きを楽しみました。

7番Sym.の葬送は、むか〜し昔レコードで聴いていた頃の2倍のテンポ。

これがまた、よくハマってた!!

ベートーベンのメトロノームは壊れていなかったのだそうです。

ノリントンさん、来年も是非来てね!


最近では、一橋の兼松講堂でモンテベルディ・聖母マリアの夕べの祈り

チェンバロの渡辺順生氏がバロックバンドと古楽の素晴らしい声楽家を集めて、

贅沢な演奏を聴かせて下さいました。

実はハードなスケジュールの間で、家で休んでいたいくらいだったのですが、

近いし、もったいないし…

噂には聞いていましたが、本当に美しい音楽でした。

響きの良い教会のような会場で聴くものですね。

声の持つ力を再認識しました。

でももう少し、体調の良いときに集中して聴きたかったな〜。


今日は、朝倉ご夫妻の演奏会。

オール、ラモー。

私もラモー大好きです。

夜は寒くなりそうですが、楽しみに出かけます。