ピアソラのこと

ピアソラのこと

 

 久しぶりに自分のHP開けました。

 

 ブログのタイトルを改めて見てみると音楽のこと、書いてないですよね…

 

 

 今日はさわやかな青空で、まるで秋のようなさわやかな日。

 こんな日にピアソラのこと書くのは、ちょっと合わないような気もしますが、

 ライブも近いので、思いつくままに書いてみます。

 

 初めてピアソラを聴いたのは1990年近かったと思います。

 京都のバロックザールで、工藤Fl&福田Gtrの演奏会。

 タンゴの歴史の1と3と4楽章。

 とても美しい、でもテンポの遅い2楽章だけパスされていたなんて、

 今なら笑ってよいでしょうか?

 (フルートって時々、速い曲→好き・遅い曲→いや、という人いるんです)

 でも、ほんとに衝撃でした!!!

 こんなにカッコイイ曲があったんだ!絶対に吹きたい!

 ラテン系のリズムももともと好きだったし、

 クラシックの範囲からもうちょっとで外れそうなくらいのタンゴ色の濃さも、

 音楽からみなぎってくるパワーも、時々現れるセンチメンタルな旋律も、

 ぜんぶ大好き!!

 一目ぼれ、いえ、一聴きぼれ、Fall in Love

 

 楽譜は即、ゲットしました。

 一人で吹いて、喜んでましたよ、最初は。

 

 1992年7月にピアソラが亡くなっていたのを知ったのは、在英中でした。

 残念でした。

 一度、生の演奏を聴いておきたかった。

 1990年からほとんど病院暮らしだったから、無理だったのですが。

 後年録画された演奏を目にすることは出来ました。

 もちろん、ピアソラ自身が残したCDはいろいろ聴いています。今でも。

 この骨太の中低音、切れの良いリズム、アグレッシブに進んでいく和声

 何度聴いても引き込まれます。

 ノリのよいイタリアでのライブ録音は、会場の盛り上がりまで音に入っていて、

 すごい迫力です。

 こういうのを聴くと、やはり生で聴いておきたかった、と思うのです。

 

 日本では、ヨーヨーマが弾くリベルタンゴがCMに使われて、

 一世を風靡しましたね。

 あれをピアソラという曲だと思っていた人もいた。

 確かにリベルタンゴは名曲です。キャッチーだし。

 でもね、ピアソラ自身が自分のタンゴバンドで弾いたリベルタンゴを聴いてほしい!

 それで面白かったら、

 「天使のミロンガ」「ブエノスアイレスの四季」「アディオスノニーノ」などなど

 おすすめはいっぱいありますので、ご連絡ください。

 もちろん、クラシック系の「タンゴの歴史」、一番たくさん演奏されているでしょうね。

 ギター二重奏の「タンゴ組曲」、ピアノソロ「3つのプレリュード」、すごい曲です。

 

 本家タンゴでは、ピアソラ以降どのように演奏されているのでしょうか?

  

 クラシックの中でも、ブームは過ぎたとはいえ、まだちらほら演奏を聴きます。

 タンゴと決別しクラシックの作曲家になろうとしていた時代もあったピアソラ。

 ジャズとのクロスオーバーもやっています。

 タンゴ界では「タンゴの破壊者」と呼ばれたりしたそうですが、

 どんなジャンルと出会っても飲み込まれず、進化する形で曲・演奏が残ったのは、

 ピアソラが作ったものが、軸のぶれない強さを持っていたからでしょう。

 これを「あれはピアソラであってタンゴではない」という人もいます。

 

 わたしは何でもいいんです、タンゴだろうがクラシックだろうが。

 ピアソラの作ったものは素晴らしい!

 それが再び演奏できるライブまであと2週間と少し。

 嬉しいですね。

 

 是非、会場でご一緒にピアソラ最高っ!と盛り上がってください。

 

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